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更新日 2015-08-06 | 作成日 2007-09-15

Stories of The Rain

夢見るころを過ぎても

第十二章 The Rainは現在進行形

written by Akio Hosokai

dummy_034.jpgおっ、荒木!できたじゃないか!すげぇじゃん!」「おー!なぜか、すんなりいったぜ!」ドラムパターンが同じなので、Freeの「All Right Now」とCCRの「Susie Q」を続けてやろうと決まった。東京でいくら練習してもできなかったのが、この海に来たら、できた。例の真夏のライヴハウス開店直前の話である。大昔の話。実は荒木、我々が飲んだくれている時も練習していた、…こともある。いい話だな。が、荒木は今でもそばにいるので、心は全然切なくならない。

一方、外間篤史。アイシャドーとルージュを引き、ジーパンを脱いで、Tシャツをパンツにたくしいれて、変態チックな格好でステージに上がった。デビット・ボウイの真似だと。外国人の耳には何語が不明な歌い方だったが、我々にとっては立派な英語に聴こえたし、カッコよかった。その「あっちゃん」を思い出すと、何となく心が切なくなる。何故か!う〜ん、それは、今、彼がそばにいないから…。

角川書店の国語辞典を引いた。「郷愁」… 1. 故郷を懐かしみ心に寂しさを感じる気持ち 2.(俗)過去に対する懐かしさ   …これだな。
そうか、あっちゃんは過去なんだ。荒木は、どんなにがんばっても、過去ではないんだ。
第7章で書いた、真夏のライヴハウスのことを思うと心が切なくなるのは、それがもう、完全な過去だからなんだ。あの瞬間には戻れない。もう会えない人がいる。我々の心の中だけに生きている世界だから。それへの懐かしさが、切なさの原点だったんだな…。

今のThe Rainは過去ではないので、何の切なさも感じません。それでは、前章でのお約束どおり、「Live 2008」の演奏予定曲をお知らせいたしましょう。いいでしょう、この脈略のない展開。このいい加減さがThe Rainの真髄なんだから、覚えといてね!よろしこ!

1. Road Runner(Aero Smith)
2. Proud Mary(CCR)
3. Back In The USSR(Beatles)
4. Brown Sugar(Rolling Stones)
5. Samba Pa Ti(Santana)
6. Little Wing(Derek & Dominos)
7. Nobody Knows You(Derek & Dominos)
8. Summertime Blues(The Who)
9. Smoke On The Water(Deep Purple)
10. Dark Eyed Cajun Woman(Doobie Brothers)
11. Rock Me Baby(BB King)
12. Separate Ways(Journey)
13. Unchain My Heart(Joe Cocker)
14. Wasted Time(Eagles)
15. Come Back Again(Original)
16. Let Me Keep On Loving You(Original)
17. The Rain Band(Original)
18. Baby、One More Chance(Original)

それがですね、この前の練習。のってしまった。一曲づつ録音して、しぶく練習するはずだったのだが、意外と出来てしまったので、箍が外れました。ガンガンやってしまった。まっ、ライヴまで時間もあるので、じっくり愛撫していきます。みなさま、おたのしみに!