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更新日 2015-08-06 | 作成日 2007-09-15

Stories of The Rain

夢見るころを過ぎても

第十九章 祭りだ!祭りだぁ!

written by Akio Hosokai

DSC000902.jpg御神輿を触ると縁起がいいからさ…」と言われて近づいた。結局、その神輿を若い衆と一緒に担ぐことになった。平成21年10月、細貝の勤め先周辺で行われた秋祭りでの話。

ピーコンコン!ピーコンコン!運動会で使うあの笛が「ピー」、続いて拍子木が「コンコン」、それにあわせて「エイサ!」続いて「ホイサ!」と聞こえるような掛け声を掛け合う。
担ぎ手は他の担ぎ手にぶつからないように、本当に小股で、リズムを合わせた上下運動を基本としながら、牛よりも遅いスピードで神輿を進めていく。

感動した。いや何がって、そのリズム感だよ、リズム!!神輿を離れて若い衆を見送っていたら、自然に涙が出てきた。

そう言えば、あの有名な高円寺の阿波踊りを見に行った時もそうだった。踊りもさることながら、「お囃子」には心の底から感動した。と言うより、五感が…全身が…興奮した。「鉦」のリードに導かれて、太鼓をはじめとした「鳴り物」が暴れ、その上で笛や三味線が泳ぐ。
いやいや、そのリズム感に、ただただ圧倒された。

え?The Rainも日本古来のリズムを取り入れるのかって?

いや、そういうわけではありません。ただ、やっぱ、何て言うのかなぁ?リズムっていうのは、「音」に関する基本中の基本だということ。誤解を覚悟で言うならば、メロディーが心に訴えかけるものならば、リズムは体に訴えかけるもの…とでも言うのかなぁ…。子供のころギターを始めた奴は、コードを覚えることからスタートしたと思う。んで、リズムを刻んで歌をつけるってな感じかな。Rockだって、リズムが基本だと思う。いや、ロックだからこそ、リズムが重要になってくる。ロックは、やっぱり、体に訴えかけなければ、その魅力は半減するんじゃないのかな?俺なんざ、若い頃、「BASSは子宮で聴け!」などとわけの分らないことを言っていた。んじゃ、男はどこで聴くんだ?

そういうわりには、今年のThe Rainのライヴはきれいなメロディーのバラード系が多いんですが、リズム丸出しのナンバーも忘れてはいません。12月12日(土)の午後3時から、いつもの新宿の「キャロルハウス」でライヴ、かまします。アルコールも飲み放題です。われわれバンドメンバーもあなたの体を目がけて大音響を出しますので、ぜひぜひ、体で感じるロックをお楽しみください。内輪の話ですが、今年は還暦前の最後のライヴになります。還暦以降は、新しい音作りにチャレンジするつもりです。今までのThe Rainの音は今年が最後ですので、皆さまのご来場、心からお待ちしております。